Cyber Clean Center サイバークリーンセンター
サイバークリーンセンター活動実績
注意喚起活動実績
前月までの注意喚起活動実績
2007年6月度の注意喚起活動実績
6注意喚起数について、当月の注意喚起対象者に前月以前の対象者との重複があった場合であっても、重複を考慮せず算出している。
  累計については、期間を問わず対象者の重複は省いた数値である点に注意。
ボットウイルス等の収集状況
おとりマシン(ハニーポット)によって収集したボットウイルス等の検体を1日分を収集し終えた後、市販のウイルス対策ソフトにて、まとめてスキャンを実施し、検出可検体(Detectable)、不可検体(Undetectable)を分類している。
ウイルス対策ソフトで検出されないボットウイルスに関しては、バイナリのハッシュ値が同じもののみを同種として扱う。
1 ウイルス対策ソフトで検出可、不可のボットウイルス等の検体収集数の推移
収集検体数の推移
収集検体数
収集検体数の推移グラフ
[調査対象期間:2007/04/01/〜2007/06/30]
6月上旬の大幅な減少は、ハニーポット(おとりPC)の設定変更による影響と思われる。この設定変更により一時的に収集検体数は減少したが、前月には存在しなかったIPアドレス帯からの攻撃が確認されるようになり、結果として新規注意喚起対象者の増加(注意喚起活動実績図(6)参照)という形で反映された。
市販のウイルス対策ソフトで検出された検体数(青で示す)については、ゆるやかな増加傾向が見られた。詳細な解析を行った結果、5月度と比較して国内からの攻撃は減少しているものの、海外からの攻撃が増加していることがわかった。
収集検体種類数の推移
収集検体種類数
収集検体種類数グラフ
[調査対象期間:2007/04/01/〜2007/06/30]
6月上旬の大幅な減少は、収集検体数と同様にハニーポットの設定変更による影響と思われる。全体的にはゆるやかな減少傾向が見られた。つまり、6月では収集量は増加しているが、収集された検体の種類が少なかったことがわかった。
検出不可検体の比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
[集計対象期間:2007/06/01/〜2007/06/30]
市販のウイルス対策ソフトで検出されない検体(赤で示す)の割合は16%であった。5月度の未検出検体の割合は25%程度であり、3月以降増加傾向にあった未検出検体の割合が6月は減少したことになる。一方で、収集された検体の総数は5月度と比較して増加していることがわかった。
2 検出ボットウイルス等の分析
検体種類別比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
ボットウイルス種類名(収集数)
ボットウイルス種類名(収集数)凡例
※収集数上位20位までと
それ以下(other)に関する集計
[集計対象期間:2007/06/01/〜2007/06/30]
上位3つの検体については5月度から変化はなく、引き続き同種の検体が蔓延していることがわかった。しかし、6月では特にTROJ_AGENTの亜種が増加している傾向が見られた。
上位5検体の動向観測
ボットウイルス動向観測
ボットウイルス動向観測グラフ
[集計対象期間:2007/06/01/〜2007/06/30]
TROJ_AGENT.QKJ を除く検体については、先月と同様に定常的に攻撃が確認され、かつ週末に攻撃数が増加する共通した傾向が見られた。これらの検体による攻撃元の多くは国内からであった。一方でTROJ_AGENT.QKJについては、一定期間のうちに大量の攻撃数が確認されるものの、時間の経過とともに収束してしまう突発的な発生傾向が見られた。詳細な解析を行った結果、TROJ_AGENT.QKJ による攻撃元は海外の限られたIPアドレスからのみであった。
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