Cyber Clean Center サイバークリーンセンター
サイバークリーンセンター活動実績
注意喚起活動実績
前月までの注意喚起活動実績
2007年6月度の注意喚起活動実績
6注意喚起数について、当月の注意喚起対象者に前月以前の対象者との重複があった場合であっても、重複を考慮せず算出している。
  累計については、期間を問わず対象者の重複は省いた数値である点に注意。
ボットウイルス等の収集状況
おとりマシン(ハニーポット)によって収集したボットウイルス等の検体を1日分を収集し終えた後、市販のウイルス対策ソフトにて、まとめてスキャンを実施し、検出可検体(Detectable)、不可検体(Undetectable)を分類している。
ウイルス対策ソフトで検出されないボットウイルスに関しては、バイナリのハッシュ値が同じもののみを同種として扱う。
1 ウイルス対策ソフトで検出可、不可のボットウイルス等の検体収集数の推移
収集検体数の推移
収集検体数
収集検体数の推移グラフ
[調査対象期間:2007/05/01/〜2007/07/31]
市販のウイルス対策ソフトで検出された検体数(青で示す)、および検出されない検体数(赤で示す)とも、収集数の推移に大きな特徴は見られなかった。
また、7月は6月度と比較して国内からの攻撃が若干増加傾向であるのに対し、海外からの攻撃は減少している。
これは、数種類ずつ定期的にボットを配布している海外の特定サイトが、7月の観測ではその活動が断続的だったことも要因の一つであると思われる。
なお、後述の「図2 収集検体種類数の推移」、「図3 検出不可検体の比率」にも影響を及ぼしているものと考えられる。
収集検体種類数の推移
収集検体種類数
収集検体種類数グラフ
[調査対象期間:2007/05/01/〜2007/07/31]
収集した検体の種類数についても、大きな傾向の変化は見られない状況である。
検出不可検体の比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
[集計対象期間:2007/07/01/〜2007/07/31]
収集した検体の総数は、前月と比較して若干増加している。 一方、市販のウイルス対策ソフトで検出されない検体(赤で示す)の割合は12%であり、5月以降少しずつ減少し続けている。これは、CCCに参加するウイルス対策ソフトベンダ各社が、パターンファイルの更新に力を入れている成果の現れではないかと考えられるが、依然として1割以上検出されない検体が捕獲されている。
2 検出ボットウイルス等の分析
検体種類別比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
ボットウイルス種類名(収集数)
ボットウイルス種類名(収集数)凡例
※収集数上位20位までと
それ以下(other)に関する集計
[集計対象期間:2007/07/01/〜2007/07/31]
7月ではPE_BOBAXがさらに増加して上位を占めており、依然同様のファイル感染タイプが蔓延している。世界的な傾向をみるとPE_BOBAXは収束傾向(TrendMicro社 PE_BOBAX感染状況参照)にあり、感染状況が地域的に異なることが見受けられる。
上位5検体の動向観測
ボットウイルス動向観測
ボットウイルス動向観測グラフ
[集計対象期間:2007/07/01/〜2007/07/31]
TROJ_AGENT.QOIについては、海外の特定サイトから攻撃された際に収集した検体であるが、同じIPアドレスから7月下旬に突然別の検体(TROJ_AGENT.WJU)が収集されるようになり、TROJ_AGENT.QOIは収集されなくなった。更にTROJ_AGENT.WJUは1週間ほどで別のTROJ_AGENT.KRXに移り変わっている。同様な傾向は先月でも見られたが、亜種が急速に作成されることがよくわかる。
またPE.BOBAX.AH-OとPE_BOBAX.AHの2検体については定期的な攻撃が確認されていたが、7月下旬に大量な攻撃数が確認された。詳細な解析の結果、攻撃元は国内の多数のIPアドレスであったことがわかった。
ウィンドウを閉じるPAGE TOP
Copyrights(C) Cyber Clean Center All Rights Reserved.