Cyber Clean Center サイバークリーンセンター
サイバークリーンセンター活動実績
注意喚起活動実績
前月までの注意喚起活動実績
2007年8月度の注意喚起活動実績
6注意喚起数について、当月の注意喚起対象者に前月以前の対象者との重複があった場合であっても、重複を考慮せず算出している。
  累計については、期間を問わず対象者の重複は省いた数値である点に注意。
ボットウイルス等の収集状況
おとりマシン(ハニーポット)によって収集したボットウイルス等の検体を1日分を収集し終えた後、市販のウイルス対策ソフトにて、まとめてスキャンを実施し、検出可検体(Detectable)、不可検体(Undetectable)を分類している。
ウイルス対策ソフトで検出されないボットウイルスに関しては、バイナリのハッシュ値が同じもののみを同種として扱う。
1 ウイルス対策ソフトで検出可、不可のボットウイルス等の検体収集数の推移
収集検体数の推移
収集検体数
収集検体数の推移グラフ
[調査対象期間:2007/07/01/〜2007/09/30]
収集した検体数は、前月に比べ減少傾向が見られたが、月末に急激な増加に転じたため、収集総数では若干の減少に留まっている。
収集検体種類数の推移
収集検体種類数
収集検体種類数グラフ
[調査対象期間:2007/06/01/〜2007/08/31]
9月24日,9月29日に市販のウイルス対策ソフトで検出されない検体数(赤で示す)の占める比率が、急激に増加している。
これは、PE_VIRUT.Dが内部増殖し、亜種が大量に発生したためと考えられる。
<PE_VIRUT.Dが占める割合>
9/24の市販のウイルス対策ソフトで検出されない検体の内、PE_VIRUT.D亜種の割合 : 40%
9/29の市販のウイルス対策ソフトで検出されない検体の内、PE_VIRUT.D亜種の割合 : 45%

また、このマルウェアを配布するサイトは、7月度のレポートでも触れた数種類ずつ定期的にボットを配布している海外の特定サイトであるが、9月末より配布サーバが追加され配信能力が増強されたことも関係していると思われる。
検出不可検体の比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
[集計対象期間:2007/08/01/〜2007/08/31]
収集した検体の総数は、若干減少したが、9月末における市販のウイルス対策ソフトで検出されない検体種類数の急激な増加により市販のウイルス対策ソフトで検出されない検体の割合(赤で示す)が18%と先月より6%程度増加している。
2 検出ボットウイルス等の分析
検体種類別比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
ボットウイルス種類名(収集数)
ボットウイルス種類名(収集数)凡例
※収集数上位20位までと
それ以下(other)に関する集計
[調査対象期間:2007/07/01/〜2007/09/30]
上位1位、2位は、前月と変わらずPE_BOBAXであるが、10%程度検出率が減少している。
上位5検体の動向観測
ボットウイルス動向観測
ボットウイルス動向観測グラフ
[集計対象期間:2007/09/01/〜2007/09/30]
3位のTROJ_AGENT.ZRIについては、9月14日(金)に感染行動を検出し9月28日(金)に収束しており、前月同様に週末に感染拡大を行い短期間で変異していることが伺える。
また、WORM_RBOT.GEBについては先月も上位5検体に入っており、8月に比べ収集数は半数近くに減少しているが、以前国内からの収集数が多い傾向にある。
ウィンドウを閉じるPAGE TOP
Copyrights(C) Cyber Clean Center All Rights Reserved.