Cyber Clean Center サイバークリーンセンター
サイバークリーンセンター活動実績
注意喚起活動実績
前月までの注意喚起活動実績
2008年01月度の注意喚起活動実績
6注意喚起数について、当月の注意喚起対象者に前月以前の対象者との重複があった場合であっても、重複を考慮せず算出している。
  累計については、期間を問わず対象者の重複は省いた数値である点に注意。
ボットウイルス等の収集状況
おとりマシン(ハニーポット)によって収集したボットウイルス等の検体を1日分を収集し終えた後、市販のウイルス対策ソフトにて、まとめてスキャンを実施し、検出可検体(Detectable)、不可検体(Undetectable)を分類している。
ウイルス対策ソフトで検出されないボットウイルスに関しては、バイナリのハッシュ値が同じもののみを同種として扱う。
1 ウイルス対策ソフトで検出可、不可のボットウイルス等の検体収集数の推移
収集検体数の推移
収集検体数
収集検体数の推移グラフ
[調査対象期間:2007/11/01/〜2008/01/31]
年末年始にかけて海外特定サイトから数種類の未知検体の攻撃が多数行われ、未知検体数(赤で示す)が大幅に増加している。未知検体平均収集数は1日約4000件と前月の約2倍の収集数となっている。
この攻撃も1/21前後で一旦減少に転じたが、1/27〜1/31以降に新たな未知検体の攻撃が行われ増加している。
収集検体種類数の推移
収集検体種類数
収集検体種類数グラフ
[調査対象期間:2007/11/01/〜2008/01/31]
既知検体(青で示す)の種類数に関して1/1 - 1/4, 1/10の期間に1200種前後と種類数の増加が見られる。
これは主に2007年11月末より増加しているPE_VIRUTである。PE_VIRUTは、ハニーポット内部で展開する際に様々なサイズ・ハッシュ値のファイルを生み出し、中でもPE_VIRUT.Aは、1日300種の異なる検体を生み出している。
検出不可検体の比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
[集計対象期間:2008/01/01/〜2008/01/31]
市販のウイルス対策ソフトで検出されない検体の割合(赤で示す)は全体の43%となっており、先月(20%)の割合を大きく上回っている。これは「収集検体数の推移」でも述べた海外特定サイトから数種類の未知検体の攻撃が多数あったためであり、収集検体数の総数も479,633 件と過去の収集件数では 先月12月に次いで少ない収集数であることから検出不可検体の比率が大きくなっている。
2 検出ボットウイルス等の分析
検体種類別比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
ボットウイルス種類名(収集数)
ボットウイルス種類名(収集数)凡例
※収集数上位20位までと
それ以下(other)に関する集計
[調査対象期間:2008/01/01/〜2008/01/31]
先月のTOP20以外の”Other”の割合が49% であったが、それを大幅に上回り62 % と増加している。
収集数に注目すると、先月の総数は418,325 件、今月の総数は 479,633 件と先月より増加しているにも関わらず上位20位の検体収集数は先月より減少している。 (12月の上位20位検体の収集数合計: 214,587件、 今月上位20位の検体収集数 : 183,775件)
このように上位20位の検体収集数が減少したこと、「収集検体数の推移」でも述べた海外特定サイトからの数種類の未知検体の多数の攻撃が”Other”に含まれていること、この2点が”Other”の割合を大きくした要因と思われる。
上位5検体の動向観測
ボットウイルス動向観測
ボットウイルス動向観測グラフ
[集計対象期間:2008/01/01/〜2008/01/31]
WORM_SPYBOT.BCGは1/4に国内で初検出し、前月から上位5位にカウントされているPE_BOBAX.AH, BKDR_VANBOT.AXと同様に攻撃元の多くは国内からの検体である。
BKDR_VANBOT.NMは1/11 – 1/13にかけては海外の特定サイトから大量に収集されたが、1/14以降は特定サイトからの収集はなくなり、国内と他海外からの攻撃のみとなっている。
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