Cyber Clean Center サイバークリーンセンター
サイバークリーンセンター活動実績
注意喚起活動実績
前月までの注意喚起活動実績
2008年03月度の注意喚起活動実績
6注意喚起数について、当月の注意喚起対象者に前月以前の対象者との重複があった場合であっても、重複を考慮せず算出している。
  累計については、期間を問わず対象者の重複は省いた数値である点に注意。
ボットウイルス等の収集状況
おとりマシン(ハニーポット)によって収集したボットウイルス等の検体を1日分を収集し終えた後、市販のウイルス対策ソフトにて、まとめてスキャンを実施し、検出可検体(Detectable)、不可検体(Undetectable)を分類している。
ウイルス対策ソフトで検出されないボットウイルスに関しては、バイナリのハッシュ値が同じもののみを同種として扱う。
1 ウイルス対策ソフトで検出可、不可のボットウイルス等の検体収集数の推移
収集検体数の推移
収集検体数
収集検体数の推移グラフ
[調査対象期間:2008/01/01/〜2008/03/31]
収集検体数については既知検体(青で示す)の月次収集数は先月と比べ12,000件ほど減少しており、日次平均収集数は 14,144 件であった(先月の日次平均収集数は 19,997 件)。
未知検体(赤で示す)の月次収集数は先月より1,000件ほど減少しており、日次平均収集数で見ると 2,382 件(先月の日次平均収集数は 2,951 件)であった。
既知検体の減少は、先月に日次平均収収集数が2,000件ほどあった海外サイトからの収集がなくなった事、国内の収集数が若干減少した事が要因となっている。
また、未知検体の減少は、海外特定サイトから収集された未知検体への対応が早く、長い期間未知である検体が先月と比べ少なかったためと見られる。
収集検体種類数の推移
収集検体種類数
収集検体種類数グラフ
[調査対象期間:2008/01/01/〜2008/03/31]
2月から増加傾向にあった既知検体(青で示す)の種類数が、3月ではさらに大幅に増加している。
増加の原因となっているものは、先月の活動実績にも述べた実行ファイルに寄生感染するファイル感染型ウイルスがハニーポット内部にて増殖したためである。
特に大量に増殖している検体は、先月から増加傾向にあり、さらに増加ペースの上がったPE_VIRUT.A、PE_VIRUT.GEN、PE_VIRUT.GEN-2の3種と、今月より急速に増加しているWORM_BOBAX.MC であった。
検出不可検体の比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
[集計対象期間:2008/03/01/〜2008/03/31]
市販のウイルス対策ソフトで検出されない検体の割合(赤で示す)は14%(先月16%)となっており大きな変動はない。
2 検出ボットウイルス等の分析
検体種類別比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
ボットウイルス種類名(収集数)
ボットウイルス種類名(収集数)凡例
※収集数上位20位までと
それ以下(other)に関する集計
[調査対象期間:2008/03/01/〜2008/03/31]
先月3位だったPE_BOBAX.AH-Oが再び1位となっており、収集数は先月より7,000 件増加の 29,717 件程度と2月に比べ増加している。
しかし、2007年12月以前の PE_BOBAX.AH-Oの収集数は40,000 件以上であったため、ピーク時に比べるとその収集数は約半数にとどまっている。
上位5検体の動向観測
ボットウイルス動向観測
ボットウイルス動向観測グラフ
[集計対象期間:2008/03/01/〜2008/03/31]
TROJ_PROXY.TY, TROJ_QHOST.KB は海外の特定サイトから大量に収集された検体であり、3/27 を境に収束したが、同IPアドレスからは別な検体(TROJ_RANKY.CF [今月検体種類別数 14 位] )を収集しており、次々と新たな検体を生成している。
また、PE_BOBAX.HA, PE_VIRUT.A については国内からの収集が依然多く、PE_VIRUT.Aにおいては収集IPアドレス数が2月、3月から急増しており、その数は1月以前の倍以上となっている。また海外からの収集数も増加傾向にあり、台湾・フィリピンからの収集が多い傾向にある。

2008.5.28修正
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