Cyber Clean Center サイバークリーンセンター
サイバークリーンセンター活動実績
注意喚起活動実績
前月までの注意喚起活動実績
2008年06月度の注意喚起活動実績
6注意喚起数について、当月の注意喚起対象者に前月以前の対象者との重複があった場合であっても、重複を考慮せず算出している。
  累計については、期間を問わず対象者の重複は省いた数値である点に注意。
ボットウイルス等の収集状況
おとりマシン(ハニーポット)によって収集したボットウイルス等の検体を1日分を収集し終えた後、市販のウイルス対策ソフトにて、まとめてスキャンを実施し、検出可検体(Detectable)、不可検体(Undetectable)を分類している。
ウイルス対策ソフトで検出されないボットウイルスに関しては、バイナリのハッシュ値が同じもののみを同種として扱う。
1 ウイルス対策ソフトで検出可、不可のボットウイルス等の検体収集数の推移
収集検体数の推移
収集検体数
収集検体数の推移グラフ
[調査対象期間:2008/04/01/〜2008/06/30]
未知検体(赤で示す)の種類数は少ないが、1種類当たりの捕獲数が多い状況である。
このため、その未知検体がウイルス定義ファイルに反映されると、急激に減少するため、未知検体の日々の変動が激しく見える。
収集検体種類数の推移
収集検体種類数
収集検体種類数グラフ
[調査対象期間:2008/04/01/〜2008/06/30]
既知検体(青で示す)の種類数は、月末の急激な増加を除き、先月よりも僅かながら減少傾向にある。これはハニーポット内部にて実行ファイルに寄生感染するファイル感染型ウイルスの増殖活動が先月よりも少なかった事が原因と考えられる。
また、今月の既知検体の推移の特徴として、平日と比較して土日に増加する状況が顕著になってきており、ネットに接続するパソコンが最大となる土日を狙い効率的に感染をさせようとする動きが見られる。
今月末の既知検体種類数の急激な増加は、6/27以降に追加したハニーポットによる影響である。
検出不可検体の比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
[集計対象期間:2008/06/01/〜2008/06/30]
市販のウイルス対策ソフトで検出されない検体の割合(赤で示す)は、先月の21%から今月23%と若干の増加が見られる。これはファイル感染型ウイルスの減少により収集検体総数が先月と比較して減少したためと考えられる。
2 検出ボットウイルス等の分析
検体種類別比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
ボットウイルス種類名(収集数)
ボットウイルス種類名(収集数)凡例
※収集数上位20位までと
それ以下(other)に関する集計
[調査対象期間:2008/06/01/〜2008/06/30]
各検体の収集比率、TOP20の上位検体に関しては、先月と比べ大きな変動はない。
TOP 5〜TOP 20 の検体に着目すると、13位のWORM_HAMWEQ.AK がランクインしているが、 WORM_HAMWEQ系はリムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入する検体であり、今月より収集数が急増している。感染元は海外の特定サイトであり、このサイトからはhostsファイルの改ざんを行うTROJ_QHOST系も多数収集されており、7位の TROJ_QHOST.PG, 19位のTROJ_QHOST.IXも上述のサイトからの収集がほとんどである。
上位5検体の動向観測
ボットウイルス動向観測
ボットウイルス動向観測グラフ
[集計対象期間:2008/06/01/〜2008/06/30]
PE_VIRUT.D-1, PE_VIRUT.D-4, WORM_BOBAX.BD はハニーポット内部にて大量に増殖している検体であり、種類数の増加に伴い収集数も増加している。
また、PE_VIRUT.AV, PE_BOBAX.AK は国内からの収集が9割を占めており、6月以降も収集が確認されている。
上位5検体の内、PE_BOBAX.AKを除く4検体の動向を見ると、平日に比べ土日に収集数が増加する傾向が見られる。「収集検体種類数の推移」にて述べた、土日に種類数が増加している点と傾向が一致しており、上述の上位4検体が土日の検体増加の一因であることが伺える。
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