Cyber Clean Center サイバークリーンセンター
サイバークリーンセンター活動実績
注意喚起活動実績
前月までの注意喚起活動実績
2008年07月度の注意喚起活動実績
6注意喚起数について、当月の注意喚起対象者に前月以前の対象者との重複があった場合であっても、重複を考慮せず算出している。
  累計については、期間を問わず対象者の重複は省いた数値である点に注意。
ボットウイルス等の収集状況
おとりマシン(ハニーポット)によって収集したボットウイルス等の検体を1日分を収集し終えた後、市販のウイルス対策ソフトにて、まとめてスキャンを実施し、検出可検体(Detectable)、不可検体(Undetectable)を分類している。
ウイルス対策ソフトで検出されないボットウイルスに関しては、バイナリのハッシュ値が同じもののみを同種として扱う。
1 ウイルス対策ソフトで検出可、不可のボットウイルス等の検体収集数の推移
収集検体数の推移
収集検体数
収集検体数の推移グラフ
[調査対象期間:2008/05/01/〜2008/07/31]
7月上旬の収集検体数は増加傾向にあったが、下旬では収集数の増減幅が激しくなっている。これらの要因としては以下が考えられる。
7月上旬の増加傾向については、6月下旬よりハニーポットを追加したため収集総数が増えたためである。下旬の収集数の増減については、大量配布を行っている海外特定サイトからの攻撃が一時休止し、その後1サイト追加され再び大量の攻撃を行ってきており、日によって攻撃数に差ができたためと考えられる。
収集検体種類数の推移
収集検体種類数
収集検体種類数グラフ
[調査対象期間:2008/05/01/〜2008/07/31]
既知検体(青で示す)の種類数は増加傾向となっている。これは先月同様ハニーポット内部にて実行ファイルに寄生感染するファイル感染型ウイルスの大量増殖が原因である。
また、上述ウイルスが大幅に増える日はグラフの突出した日と重なっており、何らかのタイミングで同タイプのウイルスが活性化し、増殖活動が行われているように見える。
検出不可検体の比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
[集計対象期間:2008/07/01/〜2008/07/31]
市販のウイルス対策ソフトで検出されない検体の割合(赤で示す)は先月の 23 % から今月は 17 % と減少した。これはCCCクリーナのエンジン変更によりGeneric検出機能が強化されたためである。
2 検出ボットウイルス等の分析
検体種類別比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
ボットウイルス種類名(収集数)
ボットウイルス種類名(収集数)凡例
※収集数上位20位までと
それ以下(other)に関する集計
[調査対象期間:2008/07/01/〜2008/07/31]
ボットウイルス種類名の変動は先月と比べ大きな変動はないが、ファイル感染型ウイルスである1位のPE_VIRUT.D-1、2位のPE_VIRUT.D-4が先月より20,000件以上の増加を見せている。ハニーポット内部での大量増殖が要因の一つだが、PE_VIRUT.D-1については外部からの感染報告も多数見られる。
上位5検体の動向観測
ボットウイルス動向観測
ボットウイルス動向観測グラフ
[集計対象期間:2008/07/01/〜2008/07/31]
PE_VIRUT.D-1, PE_VIRUT.D-4は「検体種類別比率」でも述べたようにハニーポット内部にて大量に増殖している検体であり、それらの検体と同時に感染するWORM_BOBAX.BD、WORM_BOBAX.MCについても上述した2検体と同じような推移で増減が観測されている。
PE_VIRUT.AVについては、ハニーポット内部での増殖より国内からの感染数が多く見られる。動向についてもパソコンの起動が多くなる土日に増加する傾向が観測できる。
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