Cyber Clean Center サイバークリーンセンター
サイバークリーンセンター活動実績
注意喚起活動実績
前月までの注意喚起活動実績
2008年08月度の注意喚起活動実績
6注意喚起数について、当月の注意喚起対象者に前月以前の対象者との重複があった場合であっても、重複を考慮せず算出している。
  累計については、期間を問わず対象者の重複は省いた数値である点に注意。
ボットウイルス等の収集状況
おとりマシン(ハニーポット)によって収集したボットウイルス等の検体を1日分を収集し終えた後、市販のウイルス対策ソフトにて、まとめてスキャンを実施し、検出可検体(Detectable)、不可検体(Undetectable)を分類している。
ウイルス対策ソフトで検出されないボットウイルスに関しては、バイナリのハッシュ値が同じもののみを同種として扱う。
1 ウイルス対策ソフトで検出可、不可のボットウイルス等の検体収集数の推移
収集検体数の推移
収集検体数
収集検体数の推移グラフ
[調査対象期間:2008/06/01/〜2008/08/31]
8月中旬頃に既知検体(青で示す)、未知検体(赤で示す)の収集数の増加傾向が見られる。 これは、大量配布を行っている海外特定サイトからの攻撃が大量にあった事、内部増殖を行うファイル感染型ウイルスなどが増加した事が要因である。
また、下旬にかけて収集数は減少しているが、これは内部増殖を行うファイル感染型ウイルスなどの収集数が上旬や中旬に比べ2/3程度であったためである。
収集検体種類数の推移
収集検体種類数
収集検体種類数グラフ
[調査対象期間:2008/06/01/〜2008/08/31]
8月下旬の既知検体(青で示す)種類数が大幅に減少している。
これは、内部増殖を行うファイル感染型ウイルスなどの活動が鈍化し、新たなハッシュ値を持つ検体が増殖しなかったためである。
また、8月中旬に未知検体(赤で示す)の種類数がわずかながら突出している。
これはハニーポット内部にて複数のハッシュ値を持った検体が検出されたためであり、検体名はTROJ_AGENT.AJJ, TROJ_AGENT.AGBWであった。これらの検体名は8月中旬以降、収集は確認されていない。
検出不可検体の比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
[集計対象期間:2008/08/01/〜2008/08/31]
市販のウイルス対策ソフトで検出されない検体の割合(赤で示す)は先月の 17 % から今月は 18 % と増加した。これは、収集検体種類数の推移でも述べた未知検体種類の増加が要因と考えられる。
2 検出ボットウイルス等の分析
検体種類別比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
ボットウイルス種類名(収集数)
ボットウイルス種類名(収集数)凡例
※収集数上位20位までと
それ以下(other)に関する集計
[調査対象期間:2008/08/01/〜2008/08/31]
1位のPE_VIRUT.D-1は先月よりさらに増加しており、TOP5の検体は依然同様のファイル感染型が多くを占めている。
しかし、6位のTROJ_DROPPER.OAQや7位のTROJ_DLOADER.YGX, 8位のTORJ_INJECT.SKなど先月は見られなかった検体やファイル感染型以外で収集数が増加した検体など、種類傾向に若干の変化が見られる。TROJ_DROPPER.OAQは同時感染により発生する検体、TROJ_DLOADER.YGXは今月より大量配布を行っている新規海外特定サイトからの検体、TORJ_INJECT.SKは毎月大量配布を行っている海外特定サイトからの検体であった。
上位5検体の動向観測
ボットウイルス動向観測
ボットウイルス動向観測グラフ
[集計対象期間:2008/08/01/〜2008/08/31]
上位5検体は先月から続いて上位を占めていた検体だが、8/20以降の収集数が近似した増減の動向を見せている。これは、収集検体種類数の推移でも述べたハニーポット内部にて増殖するPE_VIRUTタイプの増殖傾向が鈍化し、それら検体と同時感染するWORM_BOBAX.BDも同様に検出数が減少した事が要因と見られる。
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