Cyber Clean Center サイバークリーンセンター
サイバークリーンセンター活動実績
注意喚起活動実績
前月までの注意喚起活動実績
2008年08月度の注意喚起活動実績
6注意喚起数について、当月の注意喚起対象者に前月以前の対象者との重複があった場合であっても、重複を考慮せず算出している。
  累計については、期間を問わず対象者の重複は省いた数値である点に注意。
ボットウイルス等の収集状況
おとりマシン(ハニーポット)によって収集したボットウイルス等の検体を1日分を収集し終えた後、市販のウイルス対策ソフトにて、まとめてスキャンを実施し、検出可検体(Detectable)、不可検体(Undetectable)を分類している。
ウイルス対策ソフトで検出されないボットウイルスに関しては、バイナリのハッシュ値が同じもののみを同種として扱う。
1 ウイルス対策ソフトで検出可、不可のボットウイルス等の検体収集数の推移
収集検体数の推移
収集検体数
収集検体数の推移グラフ
[調査対象期間:2008/08/01〜2008/10/31]
先月に続き収集検体数は減少傾向となっている。 10月中旬に未知検体(赤で示す)の収集数が減少しているが、これは大量配布を行っている海外特定サイトからの未知検体数が大幅に減少したことが主な要因である。 また、10月下旬にて既知検体(青で示す)の収集数が大幅に減少は、上述の特定サイトからの配信が停止したためである。
収集検体種類数の推移
収集検体種類数
収集検体種類数グラフ
[調査対象期間:2008/08/01〜2008/10/31]
10月の既知検体(青で示す)種類数は月末につれて減少傾向となっている。
これは主にハッシュ値を変化させて内部増殖を行うウイルスの活動が鈍化したためであり、10月の内部増殖を行うウイルスの種類数はピーク時であった2008年8月と比べ約 48 % 減少している。
検出不可検体の比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
[集計対象期間:2008/10/01〜2008/10/31]
市販のウイルス対策ソフトで検出されない検体の割合(赤で示す)は先月の 19 %から今月は 9 %と大幅な減少を見せた。これは「収集検体数の推移」にて述べた海外特定サイトからの未知検体収集数が減少した点、ウイルス対策ソフトベンダ各社での検出率(ヒューリスティック検出・ジェネリック検出を含む)が高い点が考えられる。
2 検出ボットウイルス等の分析
検体種類別比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
ボットウイルス種類名(収集数)
ボットウイルス種類名(収集数)凡例
※収集数上位20位までと
それ以下(other)に関する集計
[調査対象期間:2008/10/01〜2008/10/31]
先月まで上位を占めていたファイル感染型の検出数は減少傾向にあるもの、依然TOP20では多く見られる。一方、バックドア型の検出数が増加しており、3,4位のBKDR_POEBOT.AHP, BKDR_RBOT.CZO は共にバックドア型ウイルスである。
また、TOP20以下の検出数を先月と比較すると大幅に減少している。これはOtherとして分類される未知検体収集数が減少したためである。
上位5検体の動向観測
ボットウイルス動向観測
ボットウイルス動向観測グラフ
[集計対象期間:2008/10/01〜2008/10/31]
PE_VIRUT.D-1は主にハニーポット内部にて増殖するファイル感染型の検体だが、国内での感染数も多く見られたが、10/29から収集数が大幅に減少している。
TROJ_QHOST.WT, BKDR_POEBOT.AHP, BKDR_RBOT.CZO, WORM_HAMWEQ.APについては海外特定サイトより収集されていた検体であり、この特定サイトからの配信停止により収集数は10/29を境に 0 件となっている。
ウィンドウを閉じるPAGE TOP
Copyrights(C) Cyber Clean Center All Rights Reserved.