Cyber Clean Center サイバークリーンセンター
サイバークリーンセンター活動実績
注意喚起活動実績
前月までの注意喚起活動実績
2008年11月度の注意喚起活動実績
6注意喚起数について、当月の注意喚起対象者に前月以前の対象者との重複があった場合であっても、重複を考慮せず算出している。
  累計については、期間を問わず対象者の重複は省いた数値である点に注意。
ボットウイルス等の収集状況
おとりマシン(ハニーポット)によって収集したボットウイルス等の検体を1日分を収集し終えた後、市販のウイルス対策ソフトにて、まとめてスキャンを実施し、検出可検体(Detectable)、不可検体(Undetectable)を分類している。
ウイルス対策ソフトで検出されないボットウイルスに関しては、バイナリのハッシュ値が同じもののみを同種として扱う。
1 ウイルス対策ソフトで検出可、不可のボットウイルス等の検体収集数の推移
収集検体数の推移
収集検体数
収集検体数の推移グラフ
[調査対象期間:2008/09/01〜2008/11/30]
11月の収集検体数は先月に続き減少傾向となっている。
11月上旬に既知検体(青で示す)の収集数が減少しているが、これは大量配布を行っている海外特定サイトからの収集数と国内からの収集数が減少したためである。
未知検体(赤で示す)の収集数は11中旬から急激に減少しているが、これは定期的に未知検体を配布していた上記海外特定サイトが、同じ既知検体のみ配布するようになったためである。
収集検体種類数の推移
収集検体種類数
収集検体種類数グラフ
[調査対象期間:2008/09/01〜2008/11/30]
既知検体(青で示す)の種類数が先月に続き減少しているが、これは主にハッシュ値を変えて内部増殖を行うファイル感染型ウイルスの活動が鈍化したためである。しかし、国内の収集種類数を調査すると上述のファイル感染型タイプの検体種類数が先月に比べわずかながら増加していた。国内の種類数にて多く検出された検体名は PE_VIRUT.AV であった。
検出不可検体の比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
[集計対象期間:2008/11/01〜2008/11/30]
市販のウイルス対策ソフトで検出されない検体の割合(赤で示す)は先月の 9% から今月は 14 % と増加傾向となった。これは海外サイトから配布されていた未知検体の対応時期が11月中旬と若干遅かったため、その間未知としてカウントされた件数が多かったためと見られる。
2 検出ボットウイルス等の分析
検体種類別比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
ボットウイルス種類名(収集数)
ボットウイルス種類名(収集数)凡例
※収集数上位20位までと
それ以下(other)に関する集計
[調査対象期間:2008/11/01〜2008/11/30]
1位の PE_VIRUT.D-1 は先月と比べ約 10,000 件減少となっているが、ほとんどがハニーポット内部での検出であった。一方、3位のPE_VIRUT.AV については先月とほぼ同数の検出数であり、その多くが国内からの検出であった。共にファイル感染型の検体だが、 PE_VIRUT.D-1 は内部にて多数増殖する傾向にあるが、 PE_VIRUT.AV は感染時に BKDR_SCRYPT.** を同時に生成し外部への接続を試みようとする傾向にある。
上位5検体の動向観測
ボットウイルス動向観測
ボットウイルス動向観測グラフ
[集計対象期間:2008/11/01〜2008/11/30]
上位5検体の内、 BKDR_VANBOT.HI, BKDR_SDBOT.BU については主に海外特定サイトより収集された検体であり、10月末に上記サイトからの配信が停止したため収集数に大きな変動が生じた。上記サイトは11月末にも一部のIPアドレスからの配信が停止されたため収集数が急減している。
PE_VIRUT.D-1, WORM_BOBAX.MC はハニーポット内部にて収集された検体が多くを占めていた。しかし、PE_VIRUT.D-1 に関しては上記海外特定サイトが配信を再開した同日に急増しており関連性があるものと見られる。
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