Cyber Clean Center サイバークリーンセンター
サイバークリーンセンター活動実績
注意喚起活動実績
前月までの注意喚起活動実績
2009年08月度の注意喚起活動実績
6注意喚起数について、当月の注意喚起対象者に前月以前の対象者との重複があった場合であっても、重複を考慮せず算出している。
  累計については、期間を問わず対象者の重複は省いた数値である点に注意。
ボットウイルス等の収集状況
おとりマシン(ハニーポット)によって収集したボットウイルス等の検体を1日分を収集し終えた後、市販のウイルス対策ソフトにて、まとめてスキャンを実施し、検出可検体(Detectable)、不可検体(Undetectable)を分類している。
ウイルス対策ソフトで検出されないボットウイルスに関しては、バイナリのハッシュ値が同じもののみを同種として扱う。
1 ウイルス対策ソフトで検出可、不可のボットウイルス等の検体収集数の推移
収集検体数の推移
収集検体数
収集検体数の推移グラフ
[調査対象期間:2009/06/01〜2009/08/31]
8月の収集数は先月から大幅に減少している。これは大量配布を行っていた海外の特定サイトからの収集数が7/30から大幅に減少したためである。これは7月中旬以降から海外特定サイトへ接続させるC&Cサーバが頻繁にコネンクションエラーを起こしており、そのため配布数が減少したものと見られる。
収集検体種類数の推移
収集検体種類数
収集検体種類数グラフ
[調査対象期間:2009/06/01〜2009/08/31]
8月の収集検体種類数は先月より減少傾向となっている。これは主に内部で増殖するファイル感染型ウイルスの活動が鈍化したためであり、先月は約10,000 種類あった検体が今月は約 3,000 種類にまで減少している。
検出不可検体の比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
[集計対象期間:2009/08/01〜2009/08/31]
市販のウイルス対策ソフトで検出されない検体の割合(赤で示す)は先月の 16% から今月は 12% と減少している。収集された未知検体数が減少した点、未知検体に対するツールへの反映が早かった点が要因と見られる。
2 検出ボットウイルス等の分析
検体種類別比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
ボットウイルス種類名(収集数)
ボットウイルス種類名(収集数)凡例
※収集数上位20位までと
それ以下(other)に関する集計
[調査対象期間:2009/08/01〜2009/08/31]
検体種類の傾向は先月と比べ大きな変化はないが、各検体の収集数が大きく減少している。これは「収集検体数の推移」でも述べた海外特定サイトへ接続させるC&Cサーバが頻繁にコネンクションエラーを起こしていたためである。また、BKDR_VANBOT.RG, PE_VIRUT.AV は国内または台湾の複数IPから収集されており、感染後に上記 C&Cサーバへ接続を試みていた。正常に接続された場合、 WORM_PALEVO.AKまたはWORM_PALEVO.AZ をダウンロードし、その後ポートスキャンを実行していた。
上位5検体の動向観測
ボットウイルス動向観測
ボットウイルス動向観測グラフ
[集計対象期間:2009/08/01〜2009/08/31]
BKDR_VANBOT.RG, PE_VIRUT.AV, BKDR_RBOT.ASA は主に国内と台湾の多数IPから収集されており、これらは同じ特定の C&Cサーバへ接続していた。
接続に成功した場合、8月上旬では WORM_PALEVO.AK、8月下旬では WORM_PALEVO.AZ がダウンロードされていた。
8月中旬にはWORM_PALEVO.AK、WORM_PALEVO.AZの収集が0 件となっている期間があるが、これは上述のC&C サーバが一時停止したためである。
ウィンドウを閉じるPAGE TOP
Copyrights(C) Cyber Clean Center All Rights Reserved.