Cyber Clean Center サイバークリーンセンター
サイバークリーンセンター活動実績
注意喚起活動実績
前月までの注意喚起活動実績
2009年10月度の注意喚起活動実績
6注意喚起数について、当月の注意喚起対象者に前月以前の対象者との重複があった場合であっても、重複を考慮せず算出している。
  累計については、期間を問わず対象者の重複は省いた数値である点に注意。
ボットウイルス等の収集状況
おとりマシン(ハニーポット)によって収集したボットウイルス等の検体を1日分を収集し終えた後、市販のウイルス対策ソフトにて、まとめてスキャンを実施し、検出可検体(Detectable)、不可検体(Undetectable)を分類している。
ウイルス対策ソフトで検出されないボットウイルスに関しては、バイナリのハッシュ値が同じもののみを同種として扱う。
1 ウイルス対策ソフトで検出可、不可のボットウイルス等の検体収集数の推移
収集検体数の推移
収集検体数
収集検体数の推移グラフ
[調査対象期間:2009/08/01〜2009/10/31]
10月の収集数は先月より増加傾向となっている。収集元のIPアドレス数に関しては先月とほぼ同数であるが、1IPからの検体収集数が先月より増加している。
また、10月中旬と下旬にて既知検体(青で示す)の収集数が突出しているが、これは国内の特定IPから検体が大量に収集されたためであり、いずれも135/TCPを突いたものであった。
収集検体種類数の推移
収集検体種類数
収集検体種類数グラフ
[調査対象期間:2009/08/01〜2009/10/31]
10月の収集検体種類数は先月より増加傾向となっており、特に10月上旬から中旬にかけて増加傾向が顕著に見られた。これは、HoneyPot内部で増殖するファイル感染型ウイルスが急増したためであり、感染元のファイルをさらに調査すると国内の特定IPから大量に配布されたPE_BOBAX.AK, PE_VIRUT.AVが発生元であった。
また、上述の国内特定IPは注意喚起を行っているものの、対策を実施していないユーザが多く見られた。
検出不可検体の比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
[集計対象期間:2009/10/01〜2009/10/31]
市販のウイルス対策ソフトで検出されない検体の割合(赤で示す)は先月の 8% から今月は 14% と増加している。これは10月下旬にかけて国内より大量に収集された検体が要因とみられる。
2 検出ボットウイルス等の分析
検体種類別比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
ボットウイルス種類名(収集数)
ボットウイルス種類名(収集数)凡例
※収集数上位20位までと
それ以下(other)に関する集計
[調査対象期間:2009/10/01〜2009/10/31]
WORM_BOBAX.BDの検出数が先月より約7,000件増と大幅に増加している。調査したところ国内からのPE_VIRUT.AV の一部亜種が感染時に WORM_BOBAX.BD を多数生みだす挙動をしていた。この亜種は2008年1月に初検出後、収束傾向にあったが、10月では国内の多数IPから収集された。なお、上述のPE_VIRUT.AV はWORM_BOBAX.BD 以外に hosts改ざんを行うTROJ_QHOSTも感染させていた。
上位5検体の動向観測
ボットウイルス動向観測
ボットウイルス動向観測グラフ
[集計対象期間:2009/10/01〜2009/10/31]
10/20を境に上位5検体の動向が大きく変化している。BKDR_VANBOT.RG, BKDR_NEPOE.DM は海外の特定サイトから大量に収集されている検体であり、10/20を境に配布する検体を変化させた。また、PE_VIRUT.AV についても突出している日があるが、これは国内の特定IPから大量に収集されたためである。
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