Cyber Clean Center サイバークリーンセンター
サイバークリーンセンター活動実績
注意喚起活動実績
前月までの注意喚起活動実績
2009年11月度の注意喚起活動実績
6注意喚起数について、当月の注意喚起対象者に前月以前の対象者との重複があった場合であっても、重複を考慮せず算出している。
  累計については、期間を問わず対象者の重複は省いた数値である点に注意。
ボットウイルス等の収集状況
おとりマシン(ハニーポット)によって収集したボットウイルス等の検体を1日分を収集し終えた後、市販のウイルス対策ソフトにて、まとめてスキャンを実施し、検出可検体(Detectable)、不可検体(Undetectable)を分類している。
ウイルス対策ソフトで検出されないボットウイルスに関しては、バイナリのハッシュ値が同じもののみを同種として扱う。
1 ウイルス対策ソフトで検出可、不可のボットウイルス等の検体収集数の推移
収集検体数の推移
収集検体数
収集検体数の推移グラフ
[調査対象期間:2009/09/01〜2009/11/30]
11月上旬、下旬にて既知検体(青で示す)の収集数が増加している。11月上旬の増加については、国内の特定ユーザより大量の検体が収集されたためであり、検体名はBKDR_NEPOE.DMであった。上記特定ユーザからの収集数は1日平均 200 件ほどであり、11/16以降の収集は見られなかった。
また、11月下旬の増加については、海外の特定IPより未知検体が大量に収集されたためであり、1日平均3,000 件ほどの検体が確認された。
収集検体種類数の推移
収集検体種類数
収集検体種類数グラフ
[調査対象期間:2009/09/01〜2009/11/30]
11月の収集検体種類数は先月より減少傾向となっている。これは、先月急増した内部で増殖するファイル感染型ウイルスの活動が停止したためである。
検出不可検体の比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
[集計対象期間:2009/11/01〜2009/11/30]
市販のウイルス対策ソフトで検出されない検体の割合(赤で示す)は先月の 14% から今月は 11% と減少した。これは先月末に未対応であった検体が多数対応された点、未知検体の収集数が減少した点が要因と見られる。
2 検出ボットウイルス等の分析
検体種類別比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
ボットウイルス種類名(収集数)
ボットウイルス種類名(収集数)凡例
※収集数上位20位までと
それ以下(other)に関する集計
[調査対象期間:2009/11/01〜2009/11/30]
PE_VIRUT.AVの検出数が先月より約 10,000 件増加している。これは国内からの検出数が増加したためであり、複数の特定IPから大量に検出されていた。感染後は海外の特定C&Cサーバへ接続を試みていた。また、PE_VIRUT.AVは感染後に BKDR_NEPOE.DM も同時感染していため、BKDR_NEPOE.DMの検出数も合わせて増加している。
上位5検体の動向観測
ボットウイルス動向観測
ボットウイルス動向観測グラフ
[集計対象期間:2009/11/01〜2009/11/30]
PE_VIRUT.AVは約90%が国内から収集されており、土日祝日に収集数が増加していることから、感染PCを休日に起動する傾向が顕著に表れている。
また、BKDR_NEPOE.DMについては11/14を境に急速に減少している。これは海外特定サイトからの大量配布が停止したためであり、以降は国内からの収集が主であった。
WORM_RBOT.SMAは国内と台湾の多数IPより収集されており、月末につれて収集数が徐々に増加している。WORM_PALEVO.AQ, WORM_PALEVO.AH は海外の特定サイトから収集された検体であり、11/30で配布が停止している。
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