Cyber Clean Center サイバークリーンセンター
サイバークリーンセンター活動実績
注意喚起活動実績
前月までの注意喚起活動実績
2010年01月度の注意喚起活動実績
6注意喚起数について、当月の注意喚起対象者に前月以前の対象者との重複があった場合であっても、重複を考慮せず算出している。
  累計については、期間を問わず対象者の重複は省いた数値である点に注意。
ボットウイルス等の収集状況
おとりマシン(ハニーポット)によって収集したボットウイルス等の検体を1日分を収集し終えた後、市販のウイルス対策ソフトにて、まとめてスキャンを実施し、検出可検体(Detectable)、不可検体(Undetectable)を分類している。
ウイルス対策ソフトで検出されないボットウイルスに関しては、バイナリのハッシュ値が同じもののみを同種として扱う。
1 ウイルス対策ソフトで検出可、不可のボットウイルス等の検体収集数の推移
収集検体数の推移
収集検体数
収集検体数の推移グラフ
[調査対象期間:2009/11/01〜2010/01/31]
1月の収集数は先月より減少傾向となっている。これは12月に大量配布を行っていた海外の複数サイトからの収集数が1/3から大幅に減少したためである。該当サイトはその後1/15に一時停止したが、1/16からはIPを変えて新たな未知検体(赤で示す)を大量配布するようになった。
収集検体種類数の推移
収集検体種類数
収集検体種類数グラフ
[調査対象期間:2009/11/01〜2010/01/31]
1月の収集検体種類数は先月より増加傾向となっている。1月中旬から下旬にかけて既知検体(青で示す)の種類数が突出した日が散見されるが、これはファイル感染型ウイルスがHoneyPot内部で増殖したためであり、検出名はいずれもWORM_ALLAPLE.IK であった。
検出不可検体の比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
[集計対象期間:2010/01/01〜2010/01/31]
市販のウイルス対策ソフトで検出されない検体の割合(赤で示す)は先月の 11% から今月は 14% と増加した。これは未知検体数については先月とほぼ同数だが、既知検体の収集数が減少したためである。
2 検出ボットウイルス等の分析
検体種類別比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
ボットウイルス種類名(収集数)
ボットウイルス種類名(収集数)凡例
※収集数上位20位までと
それ以下(other)に関する集計
[調査対象期間:2010/01/01〜2010/01/31]
先月検出比率の半数を占めていたWORM_KOLAB.EA、 TROJ_BUZUS.BEZが終息し、11位、6位となっている。PE_VIRUT.AVに関しては先月とほぼ同数の検出数となっていた。PE_VIRUT.AV を解析すると、先月は特定のIRCサーバ接続後WORM_KOLAB.EA、 TROJ_BUZUS.BEZをダウンロードしていたが、今月はWORM_MAINBOT.MCL、WORM_PALEVO.BE、WORM_PALEVO.SMJFをダウンロードする動きとなっていた。
また、先月より一部のHoneyPotにて設定変更を行ったため、WORM_DOWNAD.ADの収集数が増加し、今月20位にランクインしている。
上位5検体の動向観測
ボットウイルス動向観測
ボットウイルス動向観測グラフ
[集計対象期間:2010/01/01〜2010/01/31]
WORM_PALEVO.BE、WORM_PALEVO.SMJFが1/16を境に大量配布されている動きが見られる。これは先月から大量配布を行っていた海外の特定サイトが1/16にIPを切り替えており、そのタイミングで配布する検体を変更したためと見られる。
WORM_MAINBOT.MCLについても上述の海外特定サイトから配布されていた検体だが、1/16以降は国内、中国、台湾からの収集数が多く観測された。
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