Cyber Clean Center サイバークリーンセンター
サイバークリーンセンター活動実績
注意喚起活動実績
前月までの注意喚起活動実績
2010年02月度の注意喚起活動実績
6注意喚起数について、当月の注意喚起対象者に前月以前の対象者との重複があった場合であっても、重複を考慮せず算出している。
  累計については、期間を問わず対象者の重複は省いた数値である点に注意。
ボットウイルス等の収集状況
おとりマシン(ハニーポット)によって収集したボットウイルス等の検体を1日分を収集し終えた後、市販のウイルス対策ソフトにて、まとめてスキャンを実施し、検出可検体(Detectable)、不可検体(Undetectable)を分類している。
ウイルス対策ソフトで検出されないボットウイルスに関しては、バイナリのハッシュ値が同じもののみを同種として扱う。
1 ウイルス対策ソフトで検出可、不可のボットウイルス等の検体収集数の推移
収集検体数の推移
収集検体数
収集検体数の推移グラフ
[調査対象期間:2009/12/01〜2010/02/28]
2月中旬に未知検体(赤で示す)の収集数が突出している。これは大量配布を行っている海外の特定サイトがIPを切り替えたタイミングと同時に新たな未知検体を大量配布したためである。この特定サイトは2月末にもIPを切り替えているが、その際は既知検体(青で示す)を大量配布していた。
収集検体種類数の推移
収集検体種類数
収集検体種類数グラフ
[調査対象期間:2009/12/01〜2010/02/28]
1月中旬頃から既知検体(青で示す)の種類数が突出した日が散見されるが、これはいずれもファイル感染型ウイルスがHoneyPot内部で増殖したためである。増殖した検体名は、WORM_ALLAPLE.IKであり、主に海外のIPアドレスからWORM_ALLAPLE.IKが埋め込まれ、HoneyPot内部で同検体を増殖している動きが見られた。
また、2/16前後ではPE_VIRUTタイプが内部増殖しており、感染元を調べると特定IPから埋め込まれたTROJ_FAKEAL.SMDO または WORM_JOLEEE.EM が増殖の起因となっていた。
検出不可検体の比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
[集計対象期間:2010/02/01〜2010/02/28]
市販のウイルス対策ソフトで検出されない検体の割合(赤で示す)は先月今月共に 14% と同じ割合であった。
2 検出ボットウイルス等の分析
検体種類別比率
検出/非検出比率
検出/非検出比率グラフ
ボットウイルス種類名(収集数)
ボットウイルス種類名(収集数)凡例
※収集数上位20位までと
それ以下(other)に関する集計
[調査対象期間:2010/02/01〜2010/02/28]
今月1位のPE_VIRUT.AVについては先月とほぼ同数の検出数であり、多くは国内からの収集という点も先月と変わりなかった。しかし、収集元のIPアドレスに偏りが見られ、特定のアドレスレンジから収集数が多い傾向が見られた。
上位のPE_VIRUT.AV、 WORM_RBOT.SMA、TROJ_BUZUS.BEZ はいずれも感染後は特定のIRCサーバへ接続し、WORM_PALEVO.SMJF を1度に4検体ダウンロードする動きとなっていた。 また、Gnutella互換のあるP2Pアプリケーションを介して頒布するMal_Swzr-3、PE_POLIP.Aが上位にランクインしており、収集元は先に述べた海外の特定サイトからであった。
上位5検体の動向観測
ボットウイルス動向観測
ボットウイルス動向観測グラフ
[集計対象期間:2010/02/01〜2010/02/28]
WORM_PALEVO.SMJFが2/13前後を境に収集数が大幅に減少している。これは大量配布を行っていた海外の特定サイトが2/13にIPを切り替えており、そのタイミングで配布する検体が変化したためと見られる。
また、毎週土日にPE_VIRUT.AVが急増している日が見られるが、これは国内の特定ユーザから大量配布が行われたためである。このユーザは2008年から感染を確認しており、注意喚起を行っているものの対策が行われていないユーザである。
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