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例年12月は年末にかけて検体収集数が急増する傾向にあったが、今月は顕著な増加傾向は見られなかった。
検体収集型HoneyPot推移(図1)では海外からの収集数がやや増加していた。これは先月に引き続き中国の特定IPより多数のMal_DLDER がダウンロードされたためである。この影響により、検体収集型HoneyPot の収集元国別比率(図3)にて中国が1位、検体種類別比率(図5)にてMal_DLDERが2位となっている。中国の特定IPからのダウンロードは先月までは失敗するケースが見られたが、今月は安定してダウンロードが行われるようになったため収集数が増加した。
また、攻撃事象型HoneyPotの検体種類別比率(図6)を見ると、WORM_DOWNAD.ADの収集数が大幅に減少していた(今月: 2015 件、先月 : 8400 件)。これは先月同様WORM_DOWNAD.ADのダウンロード成功にまで至る攻撃事象が国内・海外共に減少しているためである。
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サイバークリーンセンターでは、以下の2種類のハニーポットを有します。それぞれの状況について示します。 |
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<検体収集型> |
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マルウェア検体を収集することを主目的として設計されたハニーポット。
検体の収集にともなう攻撃元IPアドレスも記録することができる。
攻撃事象収集型よりも多様なマルウェアを収集することが可能。 |
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<攻撃事象収集型> |
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攻撃元IPアドレスを記録することを主目的として設計されたハニーポット。
マイクロソフト社OSの主要な脆弱性に対応している。
検体収集型よりも効率よくボット感染者を見つけることが可能 |
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[調査対象期間:2010/10/01〜2010/12/31] |
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図1.検体収集型ハニーポット |
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図2.攻撃事象収集型ハニーポット |
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[調査対象期間:2010/12/01〜2010/12/31] |
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図3.検体収集型ハニーポット |
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図4.攻撃事象収集型ハニーポット |
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[調査対象期間:2010/12/01〜2010/12/31] |
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図5.検体収集型ハニーポット |
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図6.攻撃事象収集型ハニーポット |
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[調査対象期間:2010/10/01〜2010/12/31] |
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図7.攻撃事象収集型ハニーポット国内収集推移 |
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図8.攻撃事象収集型ハニーポット海外収集推移 |
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「CCCクリーナーの送信ログの傾向」は、WWWサイトで提供する駆除ツールをCCCクリーナーからKaspersky Lab社の駆除ツールに変更したため、期間が1ヶ月に満たないことから、前月の11月をもって集計結果の公開を終了いたします。
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