情報通信基盤の安心・安全を確保するために活動している一般財団法人日本データ通信協会テレコム・アイザック推進会議(所在地:東京都港区、会長:飯塚久夫、 以下、Telecom-ISAC Japan)は、国内主要通信事業者、ISP(インターネットサービスプロバイダ)の業界団体として、インターネットの安定運用に関わる事象の検出および対処に取り組んでおります。
最近、パソコンのOSやルータなど通信機器のソフトウェアの脆弱性を悪用したサイバー攻撃によって、パソコン等の端末に保存された情報の漏えいやデータの破壊・改ざん、DDoS攻撃等の踏み台となる等の被害が発生しており、また電気通信役務の安定的な提供に支障が生じるなど、インターネットの安心・安全な利用に対する脅威が高まっている状況にあります。特にサポート期間の終了したソフトウェアを使用することは、新たに発見された脆弱性に対する修正プログラムが提供されず、上記の被害等を発生させるおそれがあります。
総務省より、以上のような状況において、個々人における基本的なセキュリティ対策の徹底が肝要であることから、下記の3点について周知が促されております。
■パソコンやルータなど通信機器の利用において、最低限実施すべき事項
- パソコンのOSやルータなど通信機器のソフトウェアは、常に最新の状態にする。
- 具体的には、発見されたソフトウェアの脆弱性に対する修正プログラムを適用するため、更新プログラムのインストールを速やかに行う。
- また、サポート期間が終了するソフトウェア(例えば、平成26年4月9日にサポート期間が終了するマイクロソフト社が提供するWindowsXPやOffice2003)については、関係ソフトウェアを新しいものに入れ替えるか、機器ごと更新するか、機器をインターネットに接続しないといった措置をサポート期間の終了時点までに適切に講じる。
Telecom-ISAC Japanにおきましては、これまでも特定ルータの脆弱性に対するファームウェア更新や基本的なマルウェア(ウイルス)対策について注意喚起を行ってまいりましたように、上記の3点につきましても、インターネット利用者にその実施を推奨いたします。
○関連する、これまでの注意喚起
【注意喚起】ロジテック製ルータの脆弱性、および、利用者が行うべき必要対策
https://www.telecom-isac.jp/news/news20120730.html
基本的なマルウェア(ウイルス)対策の実施
https://www.telecom-isac.jp/news/news20130829-2.html
|