2.2 ウイルスの感染源

かつてのウイルスは電子メールに添付されたファイルをユーザが開くことで感染するものが主流でした。このため、「添付ファイルを開かなければ大丈夫」、「プロバイダのメールサーバでウイルスをチェックするサービスに入っているから安心」と、昔の考えのまま、ウイルス対策をとっていない人が多いのも事実です。

しかし、現在のウイルスの感染源には、下記に示すような様々なものがあります。そのため、ウイルスの感染源について正しく理解し、適切なウイルス対策をすることが必要です。

ウイルスの感染源(経路)として、以下があります。(ウイルス対策については、「2.5 ウイルス感染の対策手順」を参照ください。)

1)添付ファイルによる感染
電子メールに添付されたファイルを開くことで感染する。
2)ホームページ(Web)経由での感染
ブラウザで特定のURLにアクセスしただけで感染する。現在は、有名な正規ホームページが改ざんされ、感染源として悪用されているケースもある。
3)メールなどによる危険なホームページへの誘導
メールやメッセンジャー、Twitterやブログなどを使い、ブラウザで閲覧しただけで感染してしまう「危険なホームページ」に誘導する。Twitterなどのサービスでは、短縮URL(長い文字列を短い文字列に置きかえたURL)を悪用して、利用者をウイルスが仕掛けられたホームページに誘導しようとするケースもある。
4)インターネットからの直接攻撃
ブロードバンドルータなどを使わずに、インターネットに直接接続しているパソコンに対して、侵入・感染する。
5)外部記憶媒体経由での感染
USBメモリなどの外部記憶媒体にウイルスが潜んでいて、媒体を挿入(接続)しただけで感染したり、媒体の中に保存されたファイルを開いたりすることで感染する。いわゆる「USBウイルス」が有名。