3.2 被害防止の対策

3.2.1 フィッシング詐欺の対策

フィッシング詐欺の対策について、以下を参考にしてください。

内部へリンク(1)フィッシング詐欺に遭わないための対策
内部へリンク(2)フィッシング詐欺により個人情報を送信してしまった場合
内部へリンク(3)フィッシングに関連する情報

(1)フィッシング詐欺に遭わないための対策

フィッシング詐欺に遭わないための対策として、以下に注意しましょう。

1)個人情報についてのメールでの問い合わせには応じない
金融機関(銀行・保険・カード会社等)やサービス事業者(ショッピングサイト、オークションサイト等)が、口座番号や暗証番号、本人の個人情報をメールで問い合わせることはありません。これらの項目を問い合わせるメールはフィッシング詐欺と断定して間違いありません。金融機関やサービス事業者から以下の内容について問い合わせがあったり、ホームページに誘導して入力させようとしたりする場合は、決して応じないでください。
クレジットカード番号、キャッシュカード番号、暗証番号
住所、氏名、電話番号
オークション、プロバイダ、電子メール等のID・パスワード
なお、メールに記載されている会社やサービスが、よく知られている信頼性のある会社やサービスであれば、該当する会社に直接問い合わせて、メールに書かれている情報が本当のことであるかどうかを確認してください。問い合わせをするにあたっては、送付されているメールに書かれているアドレス(URL)はクリックせず、インターネットで検索して、直接その会社のホームページに接続し、問い合わせ先の電話や窓口を確認してください。
2)不審なメールは無視し、書かれているアドレス(URL)はクリックしない
受け取る覚えのない不審なメールに記載されているアドレス(URL)は一切クリックしないでください。あるいは、リンクをクリックして個人情報の入力手続きを促すような不審なメールは、すぐに破棄してください。
また、以下のような内容の不審なメールは無視して破棄しましょう。
  • 「直ちに」「お早めに」「メールを見た日から一週間以内」など、具体的に何月何日までにという日付の指定がない。
  • メールに記載されている実在の会社のホームページが表示されているが、個人情報を入力する画面は、その画面とは別の小さな画面で表示されている。
  • 日本語が正しくない。また、日本語のフォントが乱れていたり、混在していたりする。
3)短縮URLを不用意にクリックしない
「短縮URL」とは、長いURLを短い文字列に置き替えて短くしたURLです。この短縮URLサービスの悪用により、ウイルスが仕掛けられたサイトや、フィッシング詐欺サイト、クリック請求サイトなどの危険なページに誘導される場合があります。不用意にアクセスしないよう注意が必要です。
通常、Twitter(ツイッター)などのように字数制限のある書き込みで、長いURLを含む文章を投稿したいときなどに使います。短縮URLでは、「http://○○○○/an119」のようになります。「○○○○」は短縮サービスを行うサイト名で、「/」以降の文字は短縮URLサービスサイト側が任意に設定したものになります。
このような短縮 URLでは、クリックするまでどのようなウェブサイトに誘導されるかわかりません。短縮 URLをクリックする前に、短縮 URLを本来の URL で表示するツールやサービスを使用し、URL の信頼性(信頼できる組織(会社・団体)や人であるか)を確認してください。
4)SSLのホームページかどうか確認する
通常、個人情報などの重要な情報を入力するページでは「SSL」という盗聴防止のセキュリティ技術が使用されています。フィッシングサイトの多くは、このSSLを用いていないことが多いため、個人情報を入力する画面なのに「SSL」でない場合は、注意が必要です。表示されたホームページにSSLが使用されているかどうかを確認してください。

Internet Explorerの場合、下記に示すように、表示されたアドレス(URL)の先頭が「https:」であり、かつ、「鍵マークが閉じている」ことで、SSLが使用されており有効な状態となっています。FireFoxの場合は、表示されたアドレス(URL)の先頭が「https:」であり、かつ、そのアドレスの直前の表示が青色または緑色になっていれば、SSLが使用されており有効な状態です。

5)ブラウザやウイルス対策ソフトの機能を使う
Internet Explorer 8やFirefoxなどのブラウザ、そして、ホームページ評価機能の付いた統合型のウイルス対策ソフトには、フィッシング詐欺のホームページに接続しようとしたときに遮断(ブロック)する機能があります。このようなブラウザやウイルス対策ソフトの遮断機能を使いましょう。

なお、この機能を利用するにはブラウザを最新のバージョンにする必要があります。また、この機能は100%遮断できるわけではありませんので、ウイルス対策ソフトの機能と合わせて検知力を高めることも重要です。
<フィッシング詐欺によりブロッキングされた画面>
Internet Explorer 8の場合

Firefoxの場合


(2)フィッシング詐欺により個人情報を送信してしまった場合

不審なホームページに接続して個人情報を送信してしまった場合は、該当する会社や、サービス提供元。
キャッシュカードやクレジットカードの情報を送信してしまった場合は、被害の拡大を防ぐためにも該当する銀行やクレジットカード会社の窓口に連絡する。

(3)フィッシングに関連する情報

フィッシング詐欺やフィッシング詐欺サイト情報は、フィッシング対策協議会などで確認できます。

3.2.2 クリック請求(後払い請求型アダルト「罠サイト」)の対策

クリック請求(後払い請求型アダルト「罠サイト」)の対策について、以下を参考にしてください。

(1)クリック請求(後払い請求型アダルト「罠サイト」)の被害に遭わないための対策

クリック請求(後払い請求型アダルト「罠サイト」)の被害に遭わないための対策として、以下に注意しましょう。

1)怪しいホームページ、よく知らないホームページ上では不用意にクリックしない
クリック請求(後払い請求型アダルト「罠サイト」)の被害では、クリックしたくなるような仕掛けが施されているため、そうした誘いにのって、ホームページの内容をよく確認もせずにクリックしないようにしましょう。「キャンセル」ボタンが罠のひとつである可能性もありますので、おかしいと感じたらブラウザを閉じてしまうのが安全です。
2)短縮URLを不用意にクリックしない
「短縮URL」とは、長いURLを短い文字列に置き替えて短くしたURLです。この短縮URLサービスの悪用により、ウイルスが仕掛けられたサイトや、フィッシング詐欺サイト、クリック請求サイトなどの危険なページに誘導される場合があります。不用意にアクセスしないよう注意が必要です。
通常、Twitter(ツイッター)などのように字数制限のある書き込みで、長いURLを含む文章を投稿したいときなどに使います。短縮URLでは、「http://○○○○/an119」のようになります。「○○○○」は短縮サービスを行うサイト名で、「/」以降の文字は短縮URLサービスサイト側が任意に設定したものになります。
このような短縮 URLでは、クリックするまでどのようなウェブサイトに誘導されるかわかりません。短縮 URLをクリックする前に、短縮 URLを本来の URL で表示するツールやサービスを使用し、URL の信頼性(信頼できる組織(会社・団体)や人であるか)を確認してください。
3)怪しいページからダウンロードするプログラムをダウンロードしない、実行しない
怪しいページで下記のような「ファイルのダウンロード」の画面が出た場合、絶対に「開く」を選択してはいけません。怪しいページで「ファイルのダウンロード」画面が出た場合は、「キャンセル」してホームページを閉じることをお勧めします。

4)「住所も名前も、メールアドレスも入力していないから契約は成立していない」は間違い
「住所も名前も、メールアドレスも入力していないから契約は成立しないだろう」と思い、書かれている内容をきちんと確認せずに安易なクリックを繰り返していませんか。個人情報を入力しないと契約は成立しないという法律はありません。このような盲点を相手は利用してきます。
5)騙そうとするサイトの特徴を知る
騙そうとするサイトは、次のような特徴があります。
  • いかにも法律に則ったホームページの作り、あるいはサービスの提供をしているように見えるが、実はよくよく説明を読んでからクリックしないと、高額の料金が発生してしまう仕組みになっている。
  • コンテンツを入手するための方法が複雑、不明確。これにより、どこをクリックすればよいかわからずむやみにクリックしてしまったり、クリックするつもりのないところをクリックしてしまったりする。
  • 騙しリンク等がある。騙しリンクとは、ホームページのコンテンツと見せかけて広告や他のホームページへリンクしているもの。これにより、接続するつもりのないホームページやコンテンツに接続してしまう。
6)Webブラウザや統合型ウイルス対策ソフトの遮断機能(ブロック)を活用する
Internet Explorer、FirefoxなどのWebブラウザや統合型ウイルス対策ソフトの中にはクリック請求などの「危険なホームページ」への接続を検知して遮断(ブロック)してくれる機能を持っているものがあります。料金請求の詐欺画面等が出る前に画面を遮断して警告画面を表示してくれるようになりますので、上記1)〜3)の注意に加え、このようなこの機能を備えたウイルス対策ソフトを使うとよいでしょう。

※100%検知できるわけではありません。過信をしないようにしましょう。

(2)クリック請求(後払い請求型アダルト「罠サイト」)と思われる請求を受けた場合

クリック請求(後払い請求型アダルト「罠サイト」)と思われる請求を受けた場合は、次のように行動しましょう。

1)絶対に自らは連絡をとらない
下記で示すように、IPアドレスや契約プロバイダ名を画面に表示して接続した人を特定し個人情報(氏名、住所等)を入手可能なように思わせる手口がとられたりしますが、業者からの開示請求を受けたとしてもプロバイダが利用者の承諾なしに情報を開示することはありません。警察に被害届を出し警察に捜査をしてもらうことも考えられますが、民事不介入の警察ではこのようなケースでは被害届を受理しません。
このため、あわてて請求元の業者に連絡をとったり、お金を払ったりしてはいけません。一度でも相手に連絡を取れば、先方に電話番号やメールアドレスなど、より個人を特定しやすい情報を与えてしまうことになりかねません。
<IPアドレスや契約プロバイダ名の画面表示例>

2)悩む前に国民生活センター、最寄りの消費生活センターに相談する
後払い請求型アダルトサイトのクリック詐欺、罠サイトと思われる請求を受けた場合は、一人で悩まず、すぐに下記の国民生活センター、最寄りの消費生活センターまで相談してください。
外部へリンク国民生活センター、最寄りの消費生活センター
3)画面などの証拠の保存
請求画面が出るようになった際の全ての画面遷移、その画面に書かれている規約などの文章がどのような記載になっているかが重要です。証拠として、画面を印刷する、あるいは画面そのものをキャプチャして保存しておくとよいでしょう。

(3)クリック請求(後払い請求型アダルト「罠サイト」)と思われる請求に対しお金を払ってしまった場合

一度、お金を支払うと、それ以降も様々な理由で不当な料金を請求される恐れがあります。

このため、不当な料金請求があった場合は、支払う前に国民生活センター、最寄りの消費生活センターまで相談してください。また、脅しや悪質な取り立てをされた場合は、各都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口、最寄りの警察等に相談してください。
外部へリンク国民生活センター、最寄りの消費生活センター
外部へリンク都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口等一覧


(4)未成年者のための請求画面が消えない場合の対処方法

未成年の方や会社のパソコン等で表示される請求画面が消えない場合は、以下を参照して対処してください。

(5)クリック請求(後払い請求型アダルト「罠サイト」)に関連する情報

最新の手口の詳細、被害に遭わないための予防策や被害に遭った場合の復旧方法については、以下を参考にしてください。

外部へリンク独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
「【注意喚起】ワンクリック請求に関する相談急増!」

被害事例と対処法については、以下を参考にしてください。
外部へリンク警察庁セキュリティポータル@Police Q&A

インターネットを利用した電子商取引に関する法律や考え方については、以下を参考にしてください。
外部へリンク電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律(電子契約法)
外部へリンク電子商取引及び情報財取引等に関する準則(平成22年10月)

3.2.3 架空請求詐欺の対策

架空請求詐欺の対策について、以下を参考にしてください。

内部へリンク(1)架空請求詐欺に遭わないための対策
内部へリンク(2)架空請求と思われる請求を受けた場合
内部へリンク(3)架空請求に対してお金を支払ってしまった場合
内部へリンク(4)架空請求詐欺に関連する情報

(1)架空請求詐欺に遭わないための対策

架空請求詐欺に遭わないための対策として、以下に注意しましょう。

1)危険なホームページに接続しない。そのためのブラウザやウイルス対策ソフトの遮断(ブロック)機能を利用する
現実世界でも危険な場所に近づかないようにするのと同様「危険なホームページ」に接続しないというのが最も基本的な対策です。

最近のInternet Explorer、FirefoxなどのWebブラウザやウイルス対策ソフトの中には「危険なホームページ」への接続を遮断(ブロック)してくれる機能を持っているものがありますので、まずはこの機能を使うとよいでしょう。

ただし、これらの機能を利用する場合は該当するソフトウェアを最新のバージョンに更新する必要があります。例えば、Internet Explorerの場合は、WindowsUpdate(Microsoft Update)を実行して最新版に更新してください。なお、Internet Explorerのバージョンは「ヘルプ」または「?」メニューから「バージョン情報」を選ぶことで表示されます。

※100%検知できるわけではありません。過信をしないようにしましょう。
<ウイルスによりブロッキングされた画面>
Internet Explorer 8の場合

Firefoxの場合

2)短縮URLを不用意にクリックしない
「短縮URL」とは、長いURLを短い文字列に置き替えて短くしたURLです。この短縮URLサービスの悪用により、ウイルスが仕掛けられたサイトや、フィッシング詐欺サイト、クリック請求サイトなどの危険なページに誘導される場合があります。不用意にアクセスしないよう注意が必要です。
通常、Twitter(ツイッター)などのように字数制限のある書き込みで、長いURLを含む文章を投稿したいときなどに使います。短縮URLでは、「http://○○○○/an119」のようになります。「○○○○」は短縮サービスを行うサイト名で、「/」以降の文字は短縮URLサービスサイト側が任意に設定したものになります。
このような短縮 URLでは、クリックするまでどのようなウェブサイトに誘導されるかわかりません。短縮 URLをクリックする前に、短縮 URLを本来の URL で表示するツールやサービスを使用し、URL の信頼性(信頼できる組織(会社・団体)や人であるか)を確認してください。
3)むやみやたらとクリックせずにメッセージの内容をよく読む
セールスに対してむやみに相槌を打たないのと同様、むやみやたらとクリックせず、メッセージの内容をよく読むことも重要です。理解できないものはクリックしてはいけません。
4)最新の詐欺手法や手口に関する情報を見て知っておく
メディアが報道している最新の詐欺手法や手口についての情報をウォッチしておくことも推奨されます。例えば以下のページをこまめに確認しておくとよいでしょう。
外部へリンク独立行政法人情報処理推進機構(IPA)今月の呼びかけ
外部へリンクSo-net セキュリティ通信
外部へリンクトレンドマイクロ インターネット・セキュリティ・ナレッジ

(2)架空請求と思われる請求を受けた場合

架空請求と思われる請求を受けた場合は、以下のように対応してください。

1)問い合わせしない
架空請求を受けた場合、送信元(請求元)へは問い合わせをしないでください。問い合わせることにより、相手側にこちらの電話番号、メールアドレス、住所、氏名等の情報を与えてしまうことになり、それを悪用して恐喝されたり繰り返し同様の請求を受けたりする場合があります。
また、裁判所等の公的な機関からメールで重要な連絡をすることはありえません。しかし、債務がないにもかかわらず少額訴訟を起こされ裁判所から連絡が来てしまう場合があります。その際は、当該裁判所に電話で問い合わせる、訪問するなどして、直接確認してください。

架空請求かどうか心配な場合、その他相談したい場合は、以下に問い合わせてください。
外部へリンク国民生活センター、最寄りの消費生活センター
2)請求内容を確認し、証拠を保存する
請求されても、あわててすぐに支払わないようにしましょう。まずは請求の内容をよく確認し、実際に利用した覚えがあるかどうか、契約が有効かどうかを冷静に判断してください。メールの内容、ホームページのアドレス等は、事後に問題が生じた場合に備えて保存しておくようにしてください。

請求元の確認方法は、「3.2.6 請求元の確認方法」を参照してください。

(3)架空請求に対してお金を支払ってしまった場合

お金を支払ってしまったなど被害を受けた場合は、都道府県警察サイバー犯罪相談窓口又は最寄りの警察署まで相談してください。

外部へリンク都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口等一覧

(4)架空請求詐欺に関連する情報

架空請求詐欺に関連する情報については、以下を参考にしてください。

外部へリンク東京都消費生活総合センター STOP! 架空請求
外部へリンク警察庁モバイル用架空請求詐欺

3.2.4 偽ウイルス対策ソフト詐欺(「偽ウイルス対策ソフト型」ウイルス被害)の対策

偽ウイルス対策ソフト詐欺(「偽ウイルス対策ソフト型」ウイルス被害)の対策について、以下を参考にしてください。

(1)偽ウイルス対策ソフト詐欺(「偽ウイルス対策ソフト型」ウイルス被害)に遭わないための対策

偽ウイルス対策ソフト詐欺に遭わないための対策として、以下に注意しましょう。

1)不審なメールは開封しない
詐欺被害のきっかけとなるメールには、ホームページへのリンクやリンク画像が記載されています。そして、利用者にそれをクリックさせることで、偽ウイルス対策ソフトが埋め込まれている危険なホームページに誘導します。
2)ウイルス警告が表示されても個人情報を入力しない
「ウイルス感染の恐れあり」「エラーを発見」といったメッセージが表示され、見知らぬウイルス対策ソフトが起動し、パソコンがスキャンされ「ウイルスが見つかりました」と表示され、ウイルス対策ソフトの導入を勧められたら、決して個人情報を入力しないようにしてください。あたかも善意のオンラインサービスであるかのように見えますが、実際にパソコンをスキャンしているわけではありません。偽ウイルス対策ソフト導入を勧めることで個人情報の入手を狙っているのです。

不審な場合、不安な場合は、使用しているウイルス対策ソフトのサポートセンターに連絡をとりましょう。
3)信頼のできるウイルス対策ソフト、個人情報漏えい防止対策機能をもったウイルス対策ソフトを使用し、常に最新の状態に保つ
信頼のできるウイルス対策ソフト、個人情報漏えい防止対策機能をもったウイルス対策ソフトを使用し、常に最新の状態に保ちましょう。また、ページを開く前にウイルスをチェックする機能を活用しましょう。

(2)偽ウイルス対策ソフト詐欺(「偽ウイルス対策ソフト型」ウイルス被害)と思われる場合

偽ウイルス対策ソフト詐欺と思われる場合は、以下のように対応してください。

1)料金を支払わない
偽ウイルス対策ソフト詐欺に遭ってしまった場合は、まず料金を支払わないことが重要です。クレジットカード番号など決して入力しないでください。
2)偽ウイルス対策ソフト(「偽ウイルス対策ソフト型」ウイルス)をパソコンから駆除する
次に、偽ウイルス対策ソフトをパソコンから駆除してください。「偽ウイルス対策ソフト型」ウイルスに感染している状態のパソコンは、たとえある程度操作ができたとしても、ウイルスによる情報漏えい等が発生する可能性があるため、そのまま使用することは危険です。

ウイルスによっては、感染するとウイルス対策ソフトの動作を停止するなどの機能を持っているものもあるため、いったん感染してしまうと、後からウイルス対策ソフトをインストールしても駆除ができません。

下記に一般的な偽ウイルス対策ソフトの駆除手順を2つ紹介します。ただし、今後の進化によってはこの手法でも回復ができなくなりますのでご注意ください。

■CCCの駆除ツールで復旧する方法

1サイバークリーンセンターの駆除ツールを予めダウンロードしておく
外部へリンクサイバークリーンセンター ウイルスの駆除と感染防止対策

2セーフモードで起動する
コンピュータの起動直後に、次の Windows 拡張オプション メニューが表示されるまで、[F8] キーを繰り返し押します。
メニュー画面が表示されたら矢印キーで動かし「セーフモードとネットワーク」を選択し[Enter]キーを押します。

<参考>

外部へリンクマイクロソフト サポートオンライン Windows XPをセーフ モードで起動する方法

■システムの復元による方法
ウイルス対策ソフトで駆除ができない場合は、「システムの復元」による復旧を試みてください。「システムの復元」とは、Windows XP、Windows Vista、Windows 7 に付属しているツールで、パソコンの動作が不安定になるなど、使用に支障がある状態に陥った場合に、以前の状態に戻すことができる機能です。

<実行方法>
[スタート] ボタン をクリックし、「すべてのプログラム」→「アクセサリ」→「システム ツール」→「システムの復元」 の順にクリック。

これらの作業で復旧しない場合は、パソコンの初期化(購入した時の状態に戻す作業)を行います。

(3)クレジットカード番号等を送信してしまった場合

クレジットカード番号等を送信してしまった場合は、クレジットカード会社の窓口に連絡してください。

お金を支払ってしまったなど被害を受けた場合は、都道府県警察サイバー犯罪相談窓口又は最寄りの警察署まで相談してください。
外部へリンク都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口等一覧

(4)偽ウイルス対策ソフト詐欺(「偽ウイルス対策ソフト型」ウイルス被害)に関連する情報

偽ウイルス対策ソフト詐欺(「偽ウイルス対策ソフト型」ウイルス被害)に関連する情報は、以下を参照ください。

外部へリンクIPA(独立行政法人 情報処理推進機構 セキュリティセンター) コンピュータウイルス・不正アクセス届出状況について(5月分)

3.2.5 その他、気をつけたい「甘い話、うまい話」の対策

その他、気をつけたい「甘い話、うまい話」の対策について、以下を参考にしてください。
内部へリンク(1)気をつけたい「甘い話、うまい話」に騙されないための対策
内部へリンク(2)甘い話、うまい話に騙されたと思われる場合

(1)気をつけたい「甘い話、うまい話」に騙されないための対策

インターネットを利用した悪徳商法やIT技術を利用した詐欺行為は常に新しい手口が生まれてきています。以前からある手口や新しい手口を学ぶとともに、以下で説明する対策をとるようにしましょう。

1)詐欺手法や手口に関する情報をウォッチする
インターネットを利用した悪徳商法やIT技術を利用した詐欺手法に関する情報については、以下のページを参考にしてください。
外部へリンク消費生活安心ガイド 消費者向け事例紹介
外部へリンク国民生活センター 相談事例・判例
外部へリンク国民生活センター 報道発表資料「アフィリエイトやドロップシッピングに関する相談が増加!〜「簡単に儲かる!」? インターネットを利用した"手軽な副業"に要注意」
2)現実社会と同様に「うまい話には裏がある」。特にインターネットは気をつける
稼げることに過度の期待を持たないようにしましょう。ネットショップを開けばすぐ儲かる、在宅ワークで簡単に稼げるなど、上手い話には裏があると考え、注意することが必要です。現実社会と同じく、楽して稼げる、収入が得られるということはありません。たとえば、在宅ワークのほとんどは、前職のコネクションによるもの、個人的な人脈によるもの、仕事を任せてもらえるだけのスキル・経歴があるといった人に対し提供されています。また、非常に単価が低いものもありますし、激務であったり高度なスキルが求められたりするものもあり、自分の都合で手の空いた時間にちょこちょこっとやって稼げるという仕事は今の時代まずありません。
3)危険なホームページに接続しない。そのためのブラウザやセキュリティソフトのブロック機能を利用する
Internet Explorer、FirefoxなどのWebブラウザや統合型ウイルス対策ソフトの中にはクリック請求などの「危険なホームページ」への接続を検知して遮断(ブロック)してくれる機能を持っているものがあります。料金請求の詐欺画面等が出る前に画面を遮断して警告画面を表示してくれるようになりますので、上記1)〜3)の注意に加え、このようなこの機能を備えたウイルス対策ソフトを使うとよいでしょう。

※100%検知できるわけではありません。過信をしないようにしましょう。

「危険なホームページ」とはアダルトサイトなどに限らず、正規のホームページやあなたがいつも見ているページであっても、ウイルスへのリンクを埋め込む改ざんがされ、閲覧しただけで感染する危険なホームページにされている場合があります。

4)むやみやたらとクリックせずにメッセージの内容をよく読む
ホームページに接続したあと、ボタンや画像をむやみやたらとクリックせず、そこに書かれているメッセージの内容をよく読んでください。わかりにくかったとしても、規約や料金、そのほかについて様々なことが書かれていることも多くあります。うっかり読み落とさないようにしましょう。
5)検索サイトを利用して、そのホームページや企業、サービスの情報を検索し評価を見てみる
怪しいと思われるホームページや企業、サービスがあったら、検索サイトを利用して情報を検索し、どのように評価されているか確認しましょう。悪徳商法であったり、信頼のおけないサービスであったりすることがわかる場合も多くあります。
6)不審な請求などの連絡先に電話をしない、メールをしない
不審な請求などの連絡先には、電話をしたりメールをしたりしないでください。携帯電話から非通知設定にしないで電話をかけたために番号を知られてしまったり、「自宅の電話番号を教えたら半額にしてやる」などと脅されうっかり電話番号を教えてしまったりしために翌日から毎日電話をされて余計に支払ってしまった、といったケースもあります。
7)困ったら国民生活センター、最寄りの消費生活センター等にまず相談
トラブルに遭った、困ったら、国民生活センターや、最寄りの消費生活センター等に相談しましょう。

(2)甘い話、うまい話に騙されたと思われる場合

インターネットでのみ広告をしているような事業者は、すぐにいなくなってしまう可能性が高いので、すぐ国民生活センター、最寄りの消費生活センターまで相談してください。
外部へリンク国民生活センター、最寄りの消費生活センター

お金を支払ってしまったなど被害を受けた場合は、都道府県警察サイバー犯罪相談窓口又は最寄りの警察署まで相談してください。
外部へリンク都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口等一覧

3.2.6 請求元の確認方法

請求元の確認方法には、主に以下の2つの方法があります。

内部へリンク(1)請求元の連絡先を確認
内部へリンク(2)請求元の会社情報を確認

(1)請求元の連絡先を確認

連絡先の記載が以下の場合、詐欺の可能性が高いと判断できます。
連絡先の電話番号が、携帯電話の番号である
連絡先のメールアドレスが、以下である
 ・フリーメールアドレス(無料メールアドレス)*1
 ・プロバイダのメールアドレス
 ・携帯電話のメールアドレス

  • *1:フリーメールアドレスとは無料で利用できるメールアドレスです。代表的なものとしてGmail、Yahoo!メール、Windows Live Hotmail、gooメール等があります。
<具体例1:架空請求メール>



(2)請求元の会社情報を確認

請求元の会社が実在するのか、信頼できる会社なのか等、請求元の会社に関する情報を得ることも重要です。インターネット検索を活用して、請求元の会社情報を確認しましょう。検索すると、その請求元が「詐欺を行っている会社」という情報が得られる場合もあります。

会社名(例えば「株式会社○○」)や、連絡先として掲載されている電話番号をキーワードとして入力し、検索してみましょう。

<具体例2:架空請求メール>