4.5 ウイルス対策ソフトを選ぶときのポイント

ウイルス対策ソフトを導入する際に多くの人が悩むのは「どのソフトを入れればいいのか」ということでしょう。一般的に参考とされるのが、ウイルス対策ソフトの「検知率」です。確かに検知率はウイルス対策ソフトの一部の性能を示す指標にはなりますが、あくまで一部であり、「検知率が高いことが必ずしも良いウイルス対策ソフトとは限らない」のです。

現在では、「Webレピュテーション機能」が付いているウイルス対策ソフトが有効であると言われています。Webレピュテーション機能とは、Webブラウザで接続しようとしているサイトがどの程度「信頼」できるのかを評価し、その評価結果に基づき、信頼できないサイトへの接続を遮断する機能です。

現在のウイルスがあまりに進化のスピードが速いために、ウイルス対策ソフトの対応が追い付かず、通常の検知方法では検知しきれないものが増えてきています。そのため、「ウイルス対策ソフトをインストールしたからといって100%安全というわけではない」という、以前から言われていた当たり前のことが、より一層、現実のものとして身近に迫っているのです。しかし、だからといって「ウイルス対策ソフトをインストールしても意味がない」というわけではありません。依然としてウイルス対策ソフトで検知できるウイルスは多いので、インストールしないよりインストールしたほうがより安全であることに変わりはありません。

そこで重要になってくるのは、ウイルス対策ソフトに通常の検知方法以外にどのような機能があるかという点です。特に、最近の感染手法として主流となっているホームページ(Web)経由の感染に対してどのような対策機能を有しているかがポイントとなります。

現在、ホームページ(Web)経由の感染への対策としては、「Webレピュテーション機能」が有効と言われています。これは、Webブラウザで接続しようとしているサイトがどの程度「信頼」できるのかを評価し、その評価結果に基づき、信頼できないサイトへの接続を遮断する機能です。

なお、最近のウイルス対策ソフトで、ファイアウォール機能を有しているものには「Webレピュテーション機能」が付いているものが多いようです。詳しくは各々のウイルス対策ソフトのメーカーが提供している情報を参照してください。